公共交通空白地有償運送は,交通手段の最後の砦


投稿者:白山靖彦
<公共交通空白地有償運送> 
バスやタクシーなどの公共交通が十分にない地域で,NPO法人や社会福祉協議会が地域住民に提供する運送サービスです.2006年、道路運送法が改正され,「過疎地有償運送」として制度が始まりました.地域の住民などが講習を受けて運転手になり,料金を得て高齢者の方などわ運びます.1国土交通省によると、16年3月末時点で全国で99団体が運行している,と.

ただ,バスやタクシーが走っている地域には認可が下りず,"諸刃の剣"のような制度です.また,利害関係のある会社や政治的圧力もあり,中々浸透していかないようです.自宅からバス停まで2キロ離れていて,バス停までまで歩いて利用する人はいないですよね.

また,運転の担い手もボランティア的要素が強く,win-winの関係にはならないとも.いっそ,公共機関の料金の低料化や10分おき,きめ細かい路線にすることで,利用者が増え,街も活性化する気がします.日本は,世界的にみても公共交通機関の料金が割と高いですから.税金の使い道って,色々ありますが,一時期高速道路を土日は一律1,000円にしたときは,地域観光や経済効果は確かにあったと報告されていますので,そういった意味で,よい効果が期待できるかもしれませんね.

写真は,徳島県の上勝町の例
本学会にご賛同頂きました団体会員の皆様

本学会にご賛同頂きました賛助会員の皆様