過疎地有償運送サービス(現在名:公共交通空白地有償運送)について


過疎地有償運送サービス
投稿者:白山靖彦
みなさん,今日から突然車に乗れなくなったらどうします? 認知症の方々の免許返納だけでなく,高齢になり,自分で車を運転して買い物に行ったり,病院に行けなくなることも.では,「タクシーを呼べばいいじゃないか」と言われるかもしれませんが,タクシー業界にも高齢化の波が押し寄せ,経営が立ち行かなくなり過疎地では廃業に追い込まれるケースも多いようです.バスもしかりで,路線の廃止は後を絶ちません.

そこで,注目されているのが過疎地有償運送サービスです.地域で自家用車などを活用し,安価な金額で移送するサービスのことですが,意外に知られておりません.徳島県でも那賀町の一部地域や木屋平などですでに実施され,地域の足として実用化されていますが,他の運送業の方々との共存など,その兼ね合いのむずかしさに二の足を踏まれている地域もあるようです.しかし,「行きたいところにすぐにいける」というのは,年をとっても重要な生活要素で,「いきがい」そのものともいえます,それを失えば,途端に「生きる力」そのものもなくなってしまうかもしれません.したがって,移送の問題は,単に「買物難民...」とかの話ではなく,人の尊厳にかかる大きな問題として捉えるべきと考えています.

すでに実施されている地域の内容紹介や,国が示しているガイドライン等を示しながら,この問題にも向き合っていきたいと考えています.
できることからする,それが当学会のモットーですので,できる地域からする,の輪を広げていきたいと思います..

福祉有償運送ガイドブックダウンロード↓
http://www.mlit.go.jp/jidosha/sesaku/jigyo/jikayouyushoryokaku/GB-honbun.pdf
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