徳島県包括ケア関連会議の報告について


「地域包括ケアシステムの構築」を支援する主要施策の工程表
投稿者:白山靖彦
平成28年度徳島県地域包括ケア推進会議報告
平成29年3月13日(月)午前10時~ 県庁10階講堂
1各市町村の「地域包括ケアシステム構築」のための取組みの進捗状況
地域包括ケアシステムに関しては,介護保険における地域支援事業のメニューによってその進捗を図るものですが,地域の実情によって取組み状況は様々です.それを地域格差と言うよりは,取組みも地域の実情に応じて実施していくが重要で,包括ケアがゆっくりとでも浸透いくことが大切だと感じました.
2.各市町村の「地域包括ケアシステムの構築」を支援する主要施策の工程表(案)について
工程表は,添付のとおりです.「徳島県地域包括ケアシステム学会」との連携が明記されています.
3.地域包括ケアシステムサポート事業の実施状況について
今回は,那賀町地域包括支援センター,阿波市社会福祉協議会,みよし地域包括支援センター,海陽町から素晴らしい取組み発表がありました.詳細は是非学会でみなさんにお知らせしたい内容です.認知症対策や生活支援体制整備など,ヒントになることがたくさんあり,本学会でもこのサポート事業の紹介は随時行っていきたい考えています.

平成28年度第2回徳島県在宅医療・介護推進協議会報告
平成29年3月27日(水)午後2時~ 県庁11階講堂
1.美馬市医師会の試み~中山間地における医療と介護をICTで~ 
 ICTの活用した医療・介護連携システムは,効率的ではあるものの,「なれない」「使い方がむずかしい」などの理由により,活用されないことも問題提起された.こうしたICTの活用は,いかに利便性という価値を理解してもらうかが課題である,ということでしょう.今後は徳島県医師会とも連携し,システムの維持を図っていくとのことでした.こういう事例も学会で発表して頂くといいな,と聞いていて思いました.
2.地域医療構想と地域包括ケア
 地域医療構想は,もっぱら病床削減に話題が集中しがちですが,すでに東部,西部では廃業や入院施設の廃止を決定する機関もあり,人口減少と医師の高齢化が課題であることが指摘されました.病床削減は医療をなくすことではないですが,安心の医療という観点からは,今後の議論の展開に注目されます.こうした動きに合わせ,2次医療圏域を単位とした在宅医療・介護連携における市町村会議が県主導で設置されるそうです.おそらく県保健福祉部の鎌村次長の特別講演でも同様のお話が学術大会でお聞きできるかと思います.
3.平成29年度の関連新規事業について 以下3つ
●医療と介護の空きサービス情報共有化推進事業 2,720千円
●慢性期機能における医療介護連携推進のための研修事業 2,450千円
●訪問看護全県展開応援事業 5,000千円
4.その他
 最後に徳島県地域包括ケアシステム学会のご案内をさせて頂きました.反響高く,ご質問もいくつかあり,目指す方向と課題認識は,どの職能団体や市町村とも同じあることの認識がより深まりました.今後とも,勉強させて頂きたいと存じます.
本学会にご賛同頂きました団体会員の皆様

本学会にご賛同頂きました賛助会員の皆様