クラウド型EHR高度化事業って


EHR
投稿者:管理者
医療情報には,カルテや画像,そして投薬内容まで様々なものが含まれます.しかし,それらはそれぞれの病院や診療所が保有し管理しているため,共有できていません.たとえば,あなたが急に道端で倒れ,救急車で病院に運ばれても,他に病気をもっていることや,飲んではいけない薬があることを搬送先の病院では分かりません.そのため,家族と連絡をつけたり,かかりつけの先生が判明すれば,直接問い合わせたりする訳です.したがって,その分治療が遅れます.また,災害時にカルテが津波に流され,十分な医療情報がないまま東日本大震災では救急措置が行われたと聞いています.ですから,早急な医療情報の共有化が求められています.

2017年度徳島大学病院では,総務省のクラウド型EHR高度化事業を採択し,多くの病院や患者の方のご協力を仰ぎながら,電子カルテ等の共有化を図る仕組みをつくろうとしています.当然ICTを活用し,web上でカルテなどが双方向で閲覧できるようになります.本来は,健康保険証やマイナンバーでこういったことが可能になけばこの上なく便利なのですが,まずは医療情報連携基盤というEHRを構築し,県民の医療サービスの向上を果たしていくことになります.

将来は,医療・介護連携が急務となっており,薬局や歯科診療所だけでなく,介護施設など,広い範囲での共有化も視野に入れています.
県民対象規模は2万3,000人ですので,今後様々な形でお願いすることになると思いますが,どうかご協力のほどよろしくお願い致します.
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