介護福祉士数の危機的状況


投稿者:白山靖彦
社会福祉振興・試験センターによれば,28年度の国試を受験するための申込みをした人は7万9113人で,昨年度の16万919人,一昨年度の16万2433人の5割を下回る急激な落ち込みとなったそうです.いわゆる「実務経験ルート」の要件に、最大で450時間の「実務者研修」の修了が新たに加えられたことが,最大の要因とみられているようですが,介護の専門性を担保するには必要な時間だと思われます.
受験者数が減れば,当然成り手が不足する訳ですから,これは将来に向けて大きな痛手となるでしょう.ただ,賃金や職場環境の問題だけではないようですし,「介護」という社会的価値を今後どう高めていくかが問われているのだと思います.処方箋はありませんが,①「介護」という用語を含めて,その科学性・概念を根本から再度検討してみる.②労働環境・組織上の問題を包括的に検証する.③社会的価値の向上に必要な要素を他の職種と徹底的に比較する.を検証し,とにかく「介護の担い手」を増やさないことには,地域で住み続けるなんて言ってられなくなりますから.ToCCSにおきましても介護福祉士の妥当な賃金について,一度アンケートを取りたいと考えています.
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