地域包括ケアシステムの本質 


投稿者:管理者
何が地域包括ケアシステムなのか,よく問われます.「まず,それを考えることが地域包括ケアシステムのはじまりだ」と返します.那賀町にて,古くから包括ケアに取り組んでいる濵田医師のプレゼンを引用して,説明します.結論から言うと「ニーズ優先」です.ニーズがあって,それを解決するための知恵を出し,実際にシステム化する,ということでしょう.システム化とは会議でもいいし,ICTのシステム構築でもいい.ニーズは,「こうしてほしい」という個人的なものよりも,地域にとって非効率な事象などが対象となります.ポンチ絵では,訪問診療,訪問看護,訪問介護,通所介護がそれぞれサービスを提供していても,同じ日に,訪問看護と訪問看護が提供されることで,全く利用者さんの様子を把握できない日ができてしまう.だから,より効率よくサービスを提供するために,提供日の調整や状態の情報を共有する.すると,それぞれのサービスが何をすべきが分かり,利用者の方・家族の方にとっても安心感も高まる,と.こういう事例を積み重ねていくと,地域全体で支えていく仕組みや,街づくりにも好影響を及ぼす,と.なるほど,「ニーズ優先」が,地域包括ケアシステムの構築には重要な要素であることが分かります.ご参考までに.
本学会にご賛同頂きました団体会員の皆様

本学会にご賛同頂きました賛助会員の皆様